[2000.09.12]
  殺人狂社会


 ▼バイオレンス・ゲームは、身分証明書を持って買いに行こう(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20000911105.html


 殺しまくって,なにが楽しいかなんて,誰も知ったこっちゃない。楽しいって云うより,人間なんだから,仕方ないんだ。

 Kマート社ウォルマート社は,暴力性の強いゲームなどを17歳未満の客には販売しないという発表を行なった。若い購入者は身分証明書の提示が必要となる。今年5月には,上院議員たちがそのようなゲームを販売しないよう勧告する書簡を送っていた。議員たちは,暴力的なゲームが若者の暴力的衝動に繋がっていると信じている。

 ネットワークRPGなどでは,PKという存在がいる。プレイヤー・キラー,無差別に相手を殺すことを主義として行動している存在。ぱっと見,敵ではないので油断していると襲いかかってくる,まともな冒険者にはなんとも厄介な存在だ。だが,PKにはどこか決定的に否定できないなにか,がある。PKになる意識には,わずかな尊ささえ,感じずにはいられない。

 殺人は法の下では犯罪だが,社会を形成するうえでは欠くことのない良性の膿のようなものだ。殺人があるから社会も成り立つ,というのは逆説ではなく真実だろう。殺人のないゲーム,殺人のない舞台,殺人のない映画,殺人のない小説…,そんなのは存在しない。だから,殺人のない社会も存在しない。人生で,1人も人を殺したことがない(行動ではなく,意識として)という人は,いない。鬱屈した学校,沈鬱する職場,憂愁の家庭。私たちは「殺人者」になりたがっている。しかも,「1人殺せば犯罪者だが,100人殺せば英雄だ」。やるなら派手にやったほうがいい。暴力ゲームを買いに行こうよ,売らないなんて云う店員なんて,ぶっ飛ばせ。


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